アメリカでは中国産のジャーキーが原因で5600匹ものわんちゃんが病気になり、1000匹もが亡くなった・・・という報道を覚えている方もいらっしゃると思います。
ここへ来て「カナダの会社が販売した中国産ジャーキー食べ、愛犬が亡くなった」という報道により、国内のPet Parentsはかなりの衝撃を受けているように感じます。
事の発端は、CBC(日本のNHKのようなところ)が、視聴者からのストーリーを調査して番組で取り上げたことにあります。
もしご興味のある方は、CBCの記事を読んでみてください。
簡単に要約すると・・・
- Costcoで購入した中国製ジャーキーを3週間食べ続けたヨークシャテリアの仔犬(Rosieちゃん)が亡くなる。Rosieちゃんの獣医さんは、死因はこのジャーキーにあると考えている。
- 嘔吐を繰り返して排尿回数が増え、腎不全のために死亡。(3週間前のテストでは、数値は正常値だった)アメリカでの死亡ケースにとても似ているらしい。
- カナダでは2011年より、86のケース(うち7匹の死亡)が確認されている。
- 突然の腎不全は毒物が原因であり、亡くなる犬はRosieちゃんを含む小型犬が多い。
- 中国産ジャーキーは、カナダのNormerica Incという会社が輸入したが、もちろん彼らはRosieちゃん死亡とジャーキーの関係を否定。
- Rosieちゃん死亡の報告を飼い主から受けたCostcoは、商品はテストされており問題ないとの見解。
- Costcoや大型スーパーでも、Normerica Incやその他ブランドの中国産ジャーキーを販売しているが、Petsmart(大手ペットショップ)は2015年中にすべての中国製品の販売をストップすると発表。
- Rosieちゃん死亡は最初ではなく、過去にもNormerica Incが販売したダックジャーキーやスイートポテト・ツイストを食べて死亡したケースがある。
- 中国製品を販売し続ける小売店は、訴訟になるような環境を自ら作り出しているのではないか???
カナダ国内のPet Parentsがびっくりしたことのひとつに、記事内のダックジャーキーがものすごくメジャーなブランドだったことでした。本当にこれ、どこのお店へ行っても置いていますから。
そして記事内にもありますが、このダックジャーキーのパッケージングが、これまた巧妙なのですョ。例えば、Normerica Incの販売するおやつにはMade in ThailandやMade in Canadaと書かれているものがあります。これらは、誰にでもわかるよう大きな字で書かれているのですが、(中国製の)ダックジャーキーやスウィートポテト・ツイストにはCanada Qualityと書かれているのみで、中国産とはどこにも書かれていないのです。(これで、うちのサブ飼い主は間違って購入した経緯があります)
こんな報道をされれば、Normerica Incも黙っているはずがなく・・・さっそくプレスリリースを発表しました。
詳細はこちらから。
彼らの言い分は・・・
- Rosieちゃんは腎不全前に避妊手術を受けていた。
- 食べることに問題のあったRosieちゃんは、体重が1.8kgしかなく、手作り食を食べていた。
- Rosieちゃんは(原因とされる)ダックジャーキー以外のおやつも食べていた。
- 病理学者は死因は特定できないと発表している。
- 抗炎症性の薬が腎不全を引き起こした可能性もある。
- CBCはこれらの情報を事前に知り得たにもかかわらず、記事にはしていない。
- FDA(食品医薬品局)は中国産おやつと犬の病気&死亡の関係を特定していない。
- どこで(自社ブランドの)おやつが作られようとも、自分たちはテストを実施しており自社製品は100%安全である。
もちろん、Rosieちゃんが死亡した原因は断定できません。でも、こういう報道を見ると、消費者としては「やっぱり中国産は・・・」と考えるのが、普通ではないかなぁと思うのです。Normerica Incがいくらプレスリリースを出そうとも、マイナスイメージは大きいです。
一番安全なのは手作りなのでしょうが・・・。
しかもここからまたまた報道が過熱しており、Normerica Incの元従業員さんたちの告発・・・とどんどん騒ぎが大きくなってきているような気がします。
元従業員さんたちの告発はまた長くなるので、次回にまとめます。
にほんブログ村PR