少し前に、カナダ・バンクーバーで起こった悲しい事件について記事をリンクしました。(
その時の記事はこちらから)
その後しばらくして事件の目撃者が現れ、「パグ飼い主さんは(ピットブルをナイフで刺殺した)クレイジーなおじいさん」という当初のイメージから、「パグ飼い主さんは飼い主として当然のことをした!!!」というムーブメントが起こっています。
ここでまず、事件を整理したいと思います。
事実
・ピットブルのPandraちゃんはリーシュにつながれていたが、パグのWinstonくんはリーシュにつながれていなかった。
・散歩途中に出会った2匹、PandraちゃんがWinstonくんを襲った。
・Winstonくんの飼い主さんが、持っていたナイフでPandraちゃんを刺殺した。
パグのWinstonくん、飼い主さんの言い分
・2匹を引き離すことができなかった。
・Winstonが悲鳴をあげており、飼い主として当然の行動に出たがもちろん相手を殺すつもりはなかった。
・Winstonはがん治療中であり、耳と首を噛まれたあのままでWinstonは生き延びることはできなかった。
・Pandraちゃんの飼い主には申し訳ないことをしたと思っているが、Pandraちゃんを連れていた女性は(お散歩はルームメイトだったそうです)ヒステリックな状態だった。
ピットブルのPandraちゃん、飼い主さんの言い分
・WinstonくんがPandraに喧嘩をしかけてきた。
・PandraはWinstonくんの耳を噛んだだけ。
・それを目撃したパグ飼い主さんは、すぐにナイフを取り出し「おまえなんか死ね」と言いながらPandraを刺し始めた。
・Pandraが倒れた後も、彼は何回も刺し続けた。
・オフリーシュ禁止エリアでPandraは殺された。(オフリーシュだったパグ飼い主が悪い)
事件の目撃者は、パグ飼い主さんがピットブルの口に手を入れ、2匹を引き離そうとしていたと証言しています。そして、最終手段としてパグ飼い主さんがナイフでピットブルを刺し、パグを救ったと。彼の話によれば、パグ飼い主さんは「自分の犬が殺されてしまう!!!」と言って、1度ピットブルの肺の近くを刺しただけとも。
この事件はいろいろな情報が入り混じり、まだまだ混乱しています。SPCA(動物虐待防止協会)は、解剖の結果、Pandraちゃんが3回刺されたと発表しているので、目撃者の1度だけしか刺していないという証言とも異なります。
もちろん、記事を読んだ人たちの意見の違いもあると思います。Winstonくんがオフリーシュでなければ防げた事件だとか、Pandraちゃんをきちんとトレーニングしていなかったピットブル飼い主さんの責任だとか、ピットブルなんていう凶悪な犬は殺されて当然だという意見まで・・・。
こういう事件が起こると、ピットブルの飼育を全面禁止しろ!と言い始める人たちがたくさん出てきます。ピットブルは飼育の難しい犬種ですし、素人にはハンドリングも簡単ではありません。正直わたしは、ピットブルを自分で飼う自信がありません。
しかし、それとピットブルが殺されてもいいという結論にはつながらないと思います。個人的には飼育を全面禁止するのではなく、きちんとトレーニングを受けた人たちがライセンスを取って飼うとか、方法はいくらでもあるんじゃないかなぁと。
RIP Pandra. You will be missed...
にほんブログ村PR
無題
2013/12/04(Wed)22:10
アメリカではピットブルを飼育してはいけない州があると聞いたことがあるようなないような!?
だけど、シーザー曰く、生まれた時から凶暴な犬など存在せず、すべては飼い主の責任...“重い言葉です”!!
No.1|by 3びきの子豚|URL|
Mail|EditRe:無題
2013/12/05(Thu)00:14
そうそう、カナダもわたしの住んでいるケベック州はピットブル飼育OKですが、隣のオンタリオ州はダメなんです。
ホントにシーザーの言うとおり。犬が悪いんじゃなく、すべては飼い主の責任。でも実際、無責任な飼い主さんもたくさんいるのが悲しい現状ですよね(涙)