先週金曜日、飼い主&サブ飼い主さんは有給を取って大学病院を訪れました。
訪問の目的は「
ナナさんの拾い食い問題」について、行動学を研究されていらっしゃる非常に有名な大学教授よりコンサルテーションを受けるためです。
長くなりますので、ここからはご興味のある方だけどうぞ。
ご存知の方もいらっしゃいますが、
ナナさん唯一の問題は「拾い食い」です。ナナさんは飼い主から見ても、ものすごく賢いおパグさん。トレーニングに通えば、成績は大型犬を抜いてクラス・ナンバー1、コマンドをきちんと理解してトリックを披露し、こちらの言葉もよくわかります。でも、拾い食いだけはどうしても直すことができませんでした。オフリーシュにすると、タバコの吸殻、プラスチック、トイレシート、タイル、葉っぱ、枝、小石などなど、本当になんでも食べてしまいます。この拾い食いのせいで体調不良になったり、病院のお世話になったことも数え切れません。
昨年秋、飼い主はお散歩途中に出会ったフレブル&ボクサー連れのドッグトレーナーさんのアドバイスで、自身もおパグを飼う院長先生の病院を訪れました。(後で知ったことですが、モントリオールのぺちゃ飼いさんには非常に有名な先生です)
パグ先生にナナさんの拾い食いを相談したところ、大学病院で行動学を教えるフランク教授をご紹介いただきました。でも、肝心のフランク先生は超有名人&大人気。(獣医学部でクラスのない時間帯に患者さんを受け付けているため、フルタイムで病院にはいらっしゃいません)非常に長いウェイティング・リストを経てアポイントが取れるまでに、かれこれ10ヶ月もかかってしまいましたョ。
アポイントが確定すると、大学病院より6ページ近い質問表が送られてきます。また、今までかかった獣医さんに連絡を取り、ナナさんのファイルをすべて大学病院へ転送してもらいます。
アポイントではフランク先生と助手の先生が同席し、コンサルテーションを受けました。助手の先生はフランク先生の元生徒で、現在は動物園専属の獣医さん。週数回フランク先生をヘルプするため、大学病院へも通っています。
事前に返送しておいた質問表と獣医さんからのナナさんファイルを元に、飼い主たちに膨大な質問が投げかけられました。リラックスした雰囲気の中で、笑いを交えつつのやりとりが進みます。
先生たちからのほとんどの質問は、ナナさんの行動について。例えばいつもの食事、拾い食い、トレーニング、日中の行動、睡眠時間、排泄、ジャズミンとの関係、飼い主との関係、他わんこや知らない人との関係などなど、コンサルテーションはみっちり2時間も続きましたョ。
コンサルテーションの様子はビデオに収められ(大学のクラスで、ナナさんがケーススタディとして取り上げられます)、ナナさんの行動を観察します。
最終的なフランク先生の結論は、ナナさんの拾い食いは行動学とは関係ないだろうということ。グッドニュースは、行動学=メンタルなものではなく、フィジカルな問題から拾い食いをしているのだろうと。先生たちから診て、ナナさんは非常にバランスの取れたわんこであるということ。メンタルな問題は一切見られず、飼い主のいうことをきちんと理解して落ち着きがあり、とても賢いわんこであるということ。
実はナナさん、以前は食事をすぐにリバースしてしまっていました。カリカリフードでも生食でも同じです。食事後数分で、すぐにおえーーっと吐くことが多かったのです。しかし、
ナナさんを食事後にげっぷさせたり(飼い主がナナさんを後ろ足2本足で立てさせ、お腹をポンポンと叩きます)、胃の粘膜を保護するようなナチュラル・サプリを購入してからは吐くことが減りました。
その場ですぐ、フランク先生が大学病院内の別専門医さんに事情を説明してくださり、専門医さんよりさらなるコンサルテーションを受けることになりました。
長くなりますので、次回に続きます。
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