ナナさんは我が家に到着してすぐパピークラス、ベーシッククラス、インターミディエイトクラスの躾教室に半年ほど参加しました。教室のスタイルにもよりますが、飼い主がナナさんと通ったクラスは「ポジティブ・リインフォースメント(わんこを褒めて育てるクラス)」にフォーカスしたものです。
ジャズミンにも教室で教えてもらったとおりのトレーニングをし、一通りのコマンドはすべてマスターしています。しかし、他のわんちゃんと上手くソーシャライズできるよう(社交的になれるよう)ナナさんと同じトレーナーさんの元でベーシック・トレーニングを受講させることに決めました。本来であればプレイセッションのあるパピークラス受講が望ましいのですが、5月に飼い主が帰国したことでタイミングを逃してしまったのです。
第1週目。今セッションは、4わんこに対しトレーナーさん2人のクラスのようです。
まずはトレーナーさんが個々のレベルを確認するため、Sit(おすわり)とDown(伏せ)コマンドから始めます。
1)Sit(おすわり)
・右手におやつを持ち(親指、人差し指、中指でおやつを持つ)、手の甲を上にします。
・その手をわんこの鼻先に持って行き、(手を)内側に返します。
・おやつを持った手のひらが返ると、わんちゃんはおすわりしているはずです。
・このハンドコマンドは無言で行います。
・ハンドコマンドでおすわりが出来るようになったら、Sit(おすわり)とコマンドします(その際はハンドコマンドなし)。
・Sitとコマンドするのは1回だけ。繰り返してはいけません。犬にとって(コマンドを繰り返すことは)Nagging=口うるさい、ことです。
・もしSitとコマンドしても反応ない場合は、またハンドコマンド(無言)に戻ります。
・ハンドコマンドを5回連続で繰り返し、6回目は(ハンドコマンドなしで)Sitと言ってみます。
・わんちゃんは(時間がかかるかもしれませんが)考えながらもおすわりしてくれるはずです。
・わんちゃんは、今までおやつがもらえた行動は何だっただろう?と自分で考えます。その直前の行動(この場合はおすわり)とリンクさせ、おすわりしてくれるようになります。
・それでもできない場合はまた無言でハンドコマンド5回を繰り返し、6回目にSitと言ってみてください。これを延々と繰り返すことで、おすわりができるようになります。
2)Down(伏せ)
・わんちゃんをおすわりさせます。
・おやつを持った手を、わんこの鼻先から徐々に床に下げていきます。
・わんちゃんはおやつを追って床に伏せる姿勢をとります。これが、伏せのハンドコマンドです。
・おすわりのコマンドと同様にハンドコマンドを5回繰り返してから、Down(伏せ)と言ってみます。わんちゃんは、必ず伏せをしてくれるはずです。
・それでも出来ない場合は、Downのハンドコマンドを5回・・・を繰り返します。
3)Stand(立ってのコマンド)
・おすわりや伏せの状態から、4本脚で立たせる(元の状態に戻る)コマンドです。
・手に持ったおやつを鼻先に持って行き、それをすっと離します。(人側へ引く感じで)
・おやつを追いかけて、わんちゃんが立ち上がります。
・これがStandのハンドコマンドです。
・SitやDownと同じように、ハンドコマンドが出来るようになれば、Standと言ってみます。
(我が家ではStandではなくUpのコマンドを使っています)
4)Recall(おいでのコマンドで飼い主の元に戻って来る練習)
・最初はペアで練習します。
・Aさんは、わんちゃんが逃げないように抱えておきます。
・Bさんは、(抱えられた)わんちゃんの鼻先でおやつを見せ、そこから少し離れます。
・Bさんが、Come(おいで)とコマンドした瞬間に、Aさんはわんちゃんをリリースします。Comeのコマンドは1回だけです。
・わんちゃんはAさんのところからBさんに向かって走ってくると思うので、Bさんのところへ着くまでは(Bさんが)わんちゃんをひたすら褒めます。Good dog(いい子)、Good dog、Good dogとだけずっと繰り返すだけでもかまいません。このかけ声は、わんちゃんをBさんにフォーカスさせるためです。
・わんちゃんはおそらくおもいっきり走って来ると思うので、Bさんは少し手前でおすわりのハンドコマンドをかけるようにします。するとわんちゃんの走ってくるスピードがダウンし、Bさんの足元でおすわりをして止まれるようになります。(おすわりは、Bさんの身体の正面が望ましい)
・このおすわりコマンドをかけないと、勢いのあまったわんちゃんがBさんを通り過ぎてしまうことがあります。
・おすわりが出来たところでカラーをつかみ、褒めながらリーシュをつけます。(わんちゃんがカラーをつかまれるのを嫌がらないようにする練習です)
・飼い主はクラスで、Jazmine, come! Good dog, good dog, good dog...、足元にぴたっと座ったところでWhat a good dog!の掛け声を使います。(日本語だと、ジャズミンおいで!いい子、いい子、いい子、(座って)ホントにいい子ね~!という感じになるのでしょうか?)
・慣れてくるとAさんとBさんの間に障害物(おやつなど)を置いてみたり、Cさんに途中でわんこの名前を呼んでもらってわざと邪魔をしてもらうような練習を繰り返します。
・こちらのクラスで一番重要視されるのが、このRecallの練習です。
5)Not to pull on a leash(リーシュを引っ張らないような練習)
・ヒールウォーク前の練習です。
・リーシュを両手でしっかり握り、わんちゃんは人の左側を歩かせるようにします。(どうしても右側がよい人は右でもOK)
・ヒールウォーク前の練習なので、わんちゃんが(人の)身体の左側にぴったり付いている必要はありません。あくまでも、引っ張らないようにするのが目的です。
・わんちゃんがどんどん前に出てリーシュがおもいっきり引っ張った状態になった瞬間、人が立ち止まります。
・わんちゃんは動けなくなったことにびっくりして、こちらを見るはすです。こちらに少しでも近づいてリーシュがゆるんだ瞬間、歩き始めます。
・頑固なわんちゃんは、そのまま(シーシュが引っ張った状態で)ずっと動かないかもしれません。そこからは人との根比べです。わんちゃんがこちらに1歩でも戻るまで待ち続けます。
・そうすることで、わんちゃんはリーシュが引っ張った状態では進めないと学びます。
・そんなに待っていられない!という人は、別の方法もあります。リーシュが思いっきり引っ張った状態で(人が)一度立ち止まるまでは同じなのですが、そこから(人が)後ろに3歩下がります。わんちゃんは強制的に(前に進もうとしていたのに)後ろに戻る形になります。この方法でも、わんちゃんはリーシュが引っ張った状態にある限りは前に進めないと学びます。
1回目のベーシッククラスでは、ここまでを勉強しました。忘れないようにと思って書いてみましたが、初回からなかなか盛りだくさんでした。
来週までの宿題は、ハンドコマンドなしでおすわり、伏せ、立ってが出来るようになっていること。おすわりは簡単なのでおやつはあげず、褒めるだけにすること。おいでで寄り道をせず、飼い主のところに戻ってくれること。リーシュを引っ張らず歩けるようになること。以上です。
クラスは週1時間x6回です。ジャズミン、これから2人でがんばろうね!!!!
ちなみに、ナナさんはサブ飼い主とお留守番でした。ジャズミン&飼い主と一緒に外出すると思っていたナナさん、置いてきぼりでものすごく凹んでいたそうです。ずーーーっと窓のところで飼い主の帰りを待っていたらしく、帰宅後は珍しくナナさんがストーカーと化しました。ナナさん、ごめんよ・・・でもこれがしばらく続くんだなぁ。
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無題
2014/07/11(Fri)16:08
きちんとレッスン受けてるのですね〜♪
カナダではレッスンを受けるのが普通
なのでしょうか?
ナナさん寂しかったのね(T∀T;)
そりゃストーカーにもなるね。
前回のパーティ編、スゴかったですね!!
ナナさんたくさんの人にお祝いしてもらって
幸せだなぁ〜。
No.1|by うるまの母|URL|
Mail|EditRe:無題
2014/07/12(Sat)05:48
うちは、ナナさんの時も他わんことソーシャライズさせたかったので、しつけ教室には連れて行きました。ご近所さんはみんな自分でトレーニングしたっていう人も多いですよー。
こっちは平均的にとっても優秀なわんちゃんが多いように思います。別に優秀って芸が出来るっていう意味じゃなくて、人間とうまく共存してるっていうか。うちの近所ではリーシュを引っ張るわんこを見たことがないし、オフリーシュでお散歩させている人(リーシュはなくてもわんこは飼い主にぴったり)もたくさんいます。すれ違ってわんわん言う子もいなければ、ジャンプしてくる子もいません。だから余計にナナさんの拾い食いが目立つんですよね(汗)わたしが、散歩中にこらー出しなさい!って言ってるから(汗)
ナナさん、出かける気だったのに自分だけ連れて行ってくれなかったことがショックだったみたいです。ううう、かわいそうだけど仕方ないですね(涙)