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ナナと、時々宇宙人

ウチュウカラキマシタ、そう聞こえる。

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ナナさん、大学病院にて精密検査

2016/01/08(Fri)01:20

※記事アップが遅くなってしまいましたが、2015年のお話です。

とある秋の日。ナナさん精密検査のため、サブ飼い主さんと一緒に代休を取って大学病院を訪れました。(以前の大学病院訪問記事はこちらから

ナナさん、前夜からの絶食です。検査後には早くごはんを食べさせてあげたい飼い主ですが、まずは問診からスタートですョ。

体温:38.5°C
脈拍:110 bpm
体重:6.5 kg
ボディ・コンディション・スコア:5/9 (excellent body condition)
(1は痩せ過ぎ、9は太り過ぎ。ナナさんは5点で理想体型とのこと)

印象:とても賢く、機敏。
目・鼻・耳:若干の鼻腔狭窄。目と耳のコンディションは良好。
外皮:美しい毛並み。
CRT:< 2 秒
歯:顎は小さく、舌は左側に出ていることが多い。
心音聴診:不整脈、心雑音なし。大腿動脈拍動は左右対称。
呼吸数とパターン:肺音異常なし。
腹部触診 :上腹部を触ると不快感を示す。(触ると)背中が丸まり、痛みの可能性あり。
尿生殖路:若干の外陰部発育不全。アングルが少し逆行しているが、尿の異常放出なし。
筋骨格: 跛行なし。 
末梢リンパ節:リンパ節腫なし。 

さて、ここからいよいよ精密検査が始まります。

腹部の超音波検査:
・肝臓、胆のう、脾臓、腎臓、両副腎は正常な大きさ。アーキテクチャ、エコーテクスチャ、エコー輝度にも問題なし。
・膀胱壁上部に若干の乱れが見られるが、膀胱が十分に膨張していない結果と考えられる。
・少量のガスにより、胃の拡張あり。
・その他消化器官は正常。腸壁の厚みやアーキテクチャ含む。
・腹部リンパ節正常。腹部の出血なし。

蛍光透視法による食道検査:
・Lateral recumbency(全部の足を同方向へ向けて横向きになった体勢)で左右を検査。
・腹部に圧力をかけて検査するも、裂孔ヘルニアは確認できず。しかし、食道の一部に若干膨張を確認。液体が溜まっている模様。
・(ナナさんを)立たせた状態でまずはバリウムのみを飲ませ、食道造影を実施。その後缶フード、ドライフードを順番に食べさせる。
・口、食道(ぜん動波をあてる)、食道~胃へと段階ごとに観察し、バリウム・缶フード・ドライフードが正常に通っていることを確認。それぞれの食べ物の塊が直接胃に入り、ぜん動波が続く。 
・結論。少量の液体が溜まっており、若干の食道拡張あり。しかし、食道運動の低下ならびに食道裂孔ヘルニアは見られず。食道炎は、吐き出しによるものと考えられる。

ナナさんの精密検査中は、みんなで駐車場待機です。待合室でジャズが騒ぎまくるため。

診断結果:
・食物不耐性もしくはIBD(炎症性大腸炎、炎症性腸疾患)による、胃食道逆流が考えられる。
・IBDはナナさんのPica(異食症)による可能性が高い。
・吐き出しや逆流が原因で、食道括約筋の動きが低下しているように見える。
・ナナの症状(吐き出し)がオメプラゾール(胃酸をおさえる薬)服用によって改善されていることから、胃食動逆流、食物不耐性、IBDであると仮定する。
・以上より、低アレルゲン・ダイエットをトライすることが望ましい。ゴールは食道括約筋の下部分を強化させ、胃が空にならないようにすること。
・検査結果からは、裂孔ヘルニアの症状は見られない。 
・改善が見られない場合、次の精密検査(例:胃十二指腸鏡検査など)も視野に入れる。

低アレルゲン・ダイエット:
・低アレルゲン・ダイエットでは、プロテインを1種類にコントロールする。プロテインは、ナナが頻繁に食べていないものを選ぶ。(例:馬肉)
・最低でも2週間ほど同じプロテインを続け、ナナの様子を記録。
・レシピは別途記録。
 
ナナさん、おそらく半日近く病院に缶詰でした。そして、ずっと一緒に待ってくれたジャズミンもありがとう。2人とも、よくがんばったね!!!

低アレルゲン・ダイエットについては、別記事に続きます。

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No.713|健康のことComment(1)Trackback

Comment

お疲れ様でした

2016/01/10(Sun)09:12

ナナさん、たくさんの検査よく頑張りましたね〜(T ^ T)流石の大学病気、ここまで詳細に検査してくれたら安心ですね!
吐き出しもおさまってるみたいだし、低アレルゲン・ダイエットが合うと良いですね。
メルシーは尿検査の結果、尿内にストラバイト結晶が出ており、細菌もあるため膀胱炎との診断でした。
早速phコントロール食を開始、ストラバイトとの戦いになりそうです…( ; ; )
痛い思いをしていると思うとたまりませんが、結晶がなくなるまでは療法食オンリー、大好きなボーロも食べられません。。

日頃気をつけてお水をたくさん与えて、トイレは我慢させないようにしていたんですが、パグはなりやすい犬種とのこと。

ジャズちゃんを迎えた時、ナナさんも戸惑いあったんですね。なんでもナナさん1番ルール、なるほど。
メルシーも少しずつ慣れて体調不良が良くなるとよいのですが…まだ杏ちゃんがいない頃、メルシーにどんなに癒されて幸せをもらっていたかと思うと、メルシーにも毎日ハッピーに過ごして欲しいと切に思います。

No.1|by merciママ|URLMailEdit

Re:お疲れ様でした

2016/01/15(Fri)07:39

merciちゃんママさん、お返事遅くなりました。

そうなんですよー、やっぱり大学病院はさすがだなーって思います。しかも2回目以降の再診はお値段も他の病院と変わらないし、ぜひまた利用したいです。難点はちょっと遠いので、1日がかりの訪問になるんですよね。

メルシーちゃん、その後の様子はどうですか。少しずつ良くなっていることと思います。杏ちゃんとメルシーちゃんは、いつもくっついてますよね~。かわいい!!!杏ちゃんが歩けるようになったら(おばさんの気が早いけどw)、もっと楽しくなりますね~。
お気軽にコメントください。

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